依存症(アディクション)の治療
依存症治療の最終的な目的は、単に「対象を一生涯、完全に断つこと」だけではなく、依存に頼らなくても心穏やかに働ける生活の土台を取り戻すことにあります。
専門的な治療プログラム(認知行動療法)
自身がどのようなストレスや状況(引き金)に直面したときに依存したくなるのかを客観的に整理し、それに対する健全な代替行動を身につけるプログラムを実施します。
薬物療法
飲酒欲求を脳のレベルで抑えるお薬(抗酒薬や減酒薬)の処方や、背景に潜んでいるうつ病や不安障害、発達障害の特性(衝動性など)を安定させるためのお薬を適切に使用し、治療のハードルを下げます。
物理的な距離の確保
意思の力だけに頼るのではなく、まずは依存対象を目の届かない場所に置く、アクセスできない物理的な環境を強制的に作るといった具体的な防衛策を医師と一緒に構築します。
「一度の失敗(スリップ:再飲酒や再行為)で自分を責めない」ことです。依存症は慢性的な脳の病気であり、回復の途中で手を出してしまうことは珍しくありません。それを「治療の失敗」ではなく「プロセスの一部」と捉え、医師と共に原因を振り返り、対策を修正していく姿勢が大切です。