解離性障害(解離症)に関連しやすい主な疾患
解離性障害は単独で現れるだけでなく、他の精神疾患を合併しやすい、あるいは他の疾患の影に隠れているという特徴を持っています。
うつ病
解離症状(記憶の欠落や離人感)への強い不安や、周囲からの誤解によるストレスが長期化することで、二次的にうつ病を併発する頻度が高いことが知られています。
不安障害
「いつまた記憶が飛んでしまうか分からない」「人前で人格が変わったらどうしよう」という予期不安から、強いパニックや外出恐怖を引き起こし、日常生活に支障をきたすケースがあります。
睡眠障害
深刻なトラウマによる悪夢や、過去の記憶が突然蘇る「フラッシュバック」などは、睡眠の質を著しく低下させます。不眠による脳の疲労は、解離症状をさらに悪化させる悪循環を生みます。
発達障害(神経発達症)
自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)などの特性を持つ方は、社会生活で慢性的な生きづらさや強いストレスを感じやすいため、その防衛反応として解離症状を引き起こすベース(背景)となっていることがあります。
産業医や人事労務の現場において、「うつ病による休職」と診断されていた社員の背景を専門医が詳しく紐解いたところ、実はその根底に重大なハラスメントや過重労働による「解離症状」が隠れていたという事例も少なくありません。表面的な症状だけでなく、根本的な原因を見極めることが重要です。